ルネ・ユルトルジェとは
ルネ・ユルトルジェはフランスのジャズ・ピアニストです。演奏はバド・パウエルに影響を受けたいわゆるパウエル派に属する、グイグイとスイングするハード・バップなピアノが特徴。バド・パウエルは60年代よりフランスにいたこともあり、彼の影響を受けてる人はフランスのジャズ・ミュージシャンは多いのではないかと思います。
代表作は?
ルネ・ユルトルジェの代表作といえば、澤野工房から復刻された「RENE URTREGER TRIO」
当時は最も進歩的なピアノスタイルと評されたバド・パウエルの語法を消化した上で、いかにもフランス人らしい気品とエスプリを感じさせる演奏など、名盤たる条件をそなえた王道ピアノ・トリオの大傑作
と紹介文に書かれている通り、まさに王道のピアノ・ジャズで素晴らしいです。ルネ・ユルトルジェは1950年代~2000年代前半まで精力的な活動を続けており、とても息の長いピアニストです。
紹介レコード「COLLECTION PRIVEE」はこんな作品
今回紹介する「COLLECTION PRIVEE」はアウトテイク集となっており、基本的に50~60年代に録音された未発表音源集です。
こちらのアルバムを名古屋のバリレラというジャズ喫茶が紹介している動画がありましたのでご紹介します。
私の説明よりマスターの動画を見ていただいた方が手っ取り早いと思いますので、是非ご覧ください。マスターの声も素敵です。
名古屋市千種区 コーヒーとジャズに浸れる隠れ家「バリレラ」
http://variable-reluctance.com
私もオープンして間もない頃に行きました。小さいお店ですが、マスターの拘りが随所に見られ、ジャズ・ファンなら一度は足を踏み入れて欲しいです。何より動画配信までしてくれるマスターの意気込み。リスペクト。
押さえておきたいフランスのジャズ・ピアニスト
他にもフランスのピアニストだとマーシャル・ソラールや、ミシェル・サルダビーなどが、ジャズピアノ好きの中でも人気が高いのではないでしょうか?ミシェル・ルグランももちろんです。
また、ミシェル・ペトルチアーニは、もうお亡くなりになってしまいましたが現代のフランスのジャズ・ピアノの代表ではないでしょうか? ミシェル率高し。
いずれもルネ・ユルトルジェとはタイプの違ったピアノスタイルですが、全員どこか気品があり、フランスジャズピアノの醍醐味が感じられると思います。
まとめ
最後にフランスのピアニストはバド・パウエルの影響が大きく現れており、聞きやすくテクニックも優れています。気持ちよく、重たくならずに聴けます。アメリカのピアニストのハードな演奏に少し食傷気味な時にとてもいいんじゃないかなぁと思います。